 「MOVIXデイ」なので 1100円で見れてしまうとは 言え、平日にも関わらず、劇場内は盛況だね。
ネタバレありなので、ご注意を。
さて、予備知識は全く無しで挑んだ「聲の形」だったけど 見終わった感想は、「一回観れば充分」ということ。
正直、後味の悪さしか残らなかった。
後から聞いた話だけど、原作はコミックスで7巻もあると。
それを2時間弱のフィルムに収めようとすると、当然無理が 生じてしまう。
人間の「闇」の部分を炙り出していくお話なので、登場人物の 人数分それぞれ描こうとすると、嫌な場面が強調されていく ことになり、結果嫌な印象が増幅されてしまったのかも。
それでも、最終的に大団円だったら後味も良かったんだろう けど、それが無かったからね。
個人的な見方として、登場人物の行動原理に整合性があるのか どうかが重要なんだけど、「聲の形」にはそれが無かったな。
細かいことは抜きにして、やはり西宮硝子ちゃんの歩んできた 生き方からは、どうしても死を選ぶ選択肢はありえないよ。
そこが納得いかないから、後味の悪さが残ってしまう。
この映画の見所は、とにかく声優さんたちの演技が素晴らしい ところ。
特に、早見沙織さんの鬼気迫る芝居は必見。
それだけに、非常に勿体無い作品になっちゃったな。
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